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Natural Software

KinectなどのDepthセンサーを中心に活動しています

読了・「スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理」

書評

本書はプロダクトオーナーのための本です。ただし、プロダクトオーナーだけが読む本ではありません。プロダクトオーナーは、プロダクトの成功に責任を持ちます。プロダクトオーナーのための知識とは、すなわちプロダクトの成功のために必要な知識です。本書はそのためのさまざまな示唆を与えてくれます。

本文は120ページほどとそれほど多くなく、すんなりと読めました。ただし、内容が凝縮されているため、咀嚼には時間がかかりそうです。

プロダクトオーナーの視点で、Scrumの各プラクティスをどのように扱うかという内容であるため、Scrumの基本的な説明はありません。

適用範囲は少人数プロジェクトから大人数プロジェクトまでもカバーしており、プロダクトオーナーのスケーリング、プロダクトバックログのスケーリング、スクラムオブスクラムズについても言及されています。

ビジョン

たびたび言及されています。プロダクトオーナーはビジョンが大切なのだということが感じられました。ビジョンはシンプルであること。このビジョンを満たす最低限の製品を作ること、というのはリーンスタートアップにも通じてくるのかなぁと思って読んでいました。

プロダクトとプロジェクト

プロダクトとプロジェクトの違いについて、本書では触れていませんが、違いについて自分なりに考えてみました。

  • プロダクト:ビジョンを実現するための機能セット
  • プロジェクト:プロダクトを実現するための機能
これを念頭に読んでいると書中にゆれが見られるので、これは自分の理解不足なのか確認したいところではあります。
 
またプロジェクトについては「大規模」となっており「大人数」ではありません。大規模の定義や、大人数との違いなど、明確にしたい事項もあります。
 

 

まとめ

プロダクトオーナーの役割、考え方の方向性を得ることができました。また、自分の進んでいる方向が(少なくとも)間違っていないことを感じることができました。フリーで活動するうえで、プロジェクトマネジメントの考え方は大いに役立っており(自己マネジメントという意味では必須といってもいいほど)、プロジェクトを成功裏に進めるためには、これらの知識は有用だと感じています。

Appleが初期のiPhoneでコピペを実装しなかったことにも触れているのですが、どういう意図でこの決定をしたのか。が知りたいです。普通だったら、コピペはあって当然なので、あえて機能から落とした理由はどのようなものなのでしょうか。

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